東日本大震災では多くの方がその尊い命を落とし、県内では約160名が震災孤児・遺児となりました。親が育てられなくなった場合は、親戚宅に身を寄せるなどして、今も懸命に生活しています。子ども達があの震災で失ったものはとても大きく、小さな心に負った傷はとても深いものがあります。こういった子ども達が健やかに成長していくためにも、地域の人の手で彼らを見守っていく必要があります。

 今までも中央の団体、行政などから金銭的な援助はありましたが、日常の困りごとや就職・進学などの将来のことなど、また、里親になった方の悩み相談など、子ども達に寄り添って考える近くの人の必要性を感じています。
 親戚では言いづらい心の悩みを相談できる場所をいつでも門戸を開いておけるよう、また彼らが成人するまで見守っていくためにも、私たちは「NPO法人ふくしま震災孤児・遺児をみまもる会」を立ち上げました。

 2011年、布袋寅泰・吉川晃司がCOMPLEXを再結成。収益の一部を「福島の震災孤児・遺児のために」といわき市に寄付していただいた基金をもとに、拠点施設を建設することになりました。場所は四倉の漁港区。四倉は津波の被害にもあった場所ですが、津波対策を万全に施し、確実に安全な場所として整備を進め、平成26年4月26日「チャイルドハウスふくまる」は完成いたしました。
 「チャイルドハウスふくまる」は、震災孤児・遺児のための心のケア施設として、また、原発事故で外で思いっきり遊べなくなった子ども達の屋内遊び場として、中長期にわたり運営をしていきます。

 この施設は孤児・遺児達が成人するまでの10〜15年をめどに活動を行っていく予定ですが、しかしながら、運営資金は寄付でまかなっていくほか無く、現在広く会員を募集している状況です。
 チャイルドハウスの主旨をご理解いただくと共に、福島県の震災孤児・遺児、及び子ども達のために、何卒ご協力をよろしくお願い申し上げます。
※こちらより、お申込書がダウンロードできます!

LinkIconreef4.pdf


設立に至るまでの経緯

平成23年(2011年)6月24日
雇用促進住宅に住んでいる震災孤児宅を訪問し、現状をヒアリング。その後も月に数回、交流をしながら、見守って参りました。また、外部団体に協力を求め、情報交換などをして参りました。

平成24年(2012年)6月15日
発起人会を開き、設立の趣旨、定款、平成24年度及び平成25年度の事業計画および活動予算、設立当初の役員などについての案を審議しました。

平成24年(2012年)9月25日
設立総会を開き、発起人より設立の趣旨、定款、平成24年度及び平成25年度の事業計画および活動予算、設立当初の役員などを提案し、審議の上決定しました。

平成24年(2012年)10月9日
平成24年10月9日、いわき市にNPO法人設立申請。

平成24年(2012年)12月18日
「特定非営利活動法人ふくしま震災孤児・遺児をみまもる会」としていわき市より認証を受ける。

平成25年(2013年)1月18日
「特定非営利活動法人ふくしま震災孤児・遺児をみまもる会」として法人登記完了。

平成26年(2014年)4月26日
「チャイルドハウスふくまる」開所。

NPO法人の理事

理事長 曽我 泉美 出版社経営
副理事長 三浦 光博 会社経営
理  事 阿邉みどり 保育所園長・臨床心理士
理  事 大和田洋光 会社経営・NPO法人よつくらぶ副理事長
理  事 伊藤 浩一 会社経営・NPO法人よつくらぶ理事長
理  事 岩崎 優二 弁護士
理  事 箱崎 洋一 会社役員・いわき青年会議所元理事長
理  事 前澤 由美 NPO法人いわき緊急サポートセンター
監  事 吉田 憲一 会社役員・いわき青年会議所元理事長
監  事 長谷川祐一 薬局経営・いわき薬剤師会代表・薬剤師

定 款

↓こちらよりNPO法人ふくしま震災孤児・遺児をみまもる会の定款がダウンロードできます。
LinkIconteikan.pdf